黒部ダムの特徴と見どころ【日本有数の観光地/富山】

コラム

黒部ダムは、日本を代表する巨大なダムです。高さ 186m のアーチ式コンクリートダムは圧倒的なスケールで、見学者の心を魅了します。ダム湖の美しさも格別で、遊覧船に乗って湖上を巡ったり、ダム周辺を散策したりと、さまざまな楽しみ方があります。

黒部ダムを訪れる際には、ダム建設の歴史や仕組みについても学んでみましょう。建設当時の苦労が偲ばれる映像や展示を見れば、黒部ダムに対する思いも一層深まることでしょう。

黒部ダム周辺には、新展望広場やダム展望台、レインボーテラスなどの絶景ポイントが点在しています。それぞれから眺めるダムの姿は異なり、どこも写真映え抜群です。
特に、黒部ダムの観光放水時には、迫力満点の水しぶきと虹の共演が目の前で楽しめます。

黒部ダムは、単なる観光地ではなく、日本の技術力と自然の雄大さを感じられる貴重な場所です。
ぜひ一度訪れて、黒部ダムの魅力に浸ってみてください。

黒部ダムの特徴

黒部ダムは、富山県と長野県の県境に位置する黒部峡谷にある、高さ186m、長さ492mのアーチ式コンクリートダムです。建設には27年を要し、困難な自然条件の中で多くの労働者によって建設されました。

黒部ダムは、最大出力335,000kWの水力発電所を備えており、約240万世帯分の電力供給が可能です。また、雄大な自然と壮大なダムの姿を一目見ようと、毎年多くの観光客が訪れる人気スポットです。ダムの内部や周辺には、見学施設や遊歩道などが整備されています。

黒部ダムでは、4月下旬から11月中旬にかけて、毎日観光放水が行われています。放水量は最大約10t/秒となり、迫力満点の光景を楽しむことができます。

黒部ダム周辺には、黒部ダム駅、黒部ダム資料館、黒部ダムレストハウス、黒部ダム遊歩道、黒部峡谷、立山黒部アルペンルートなど、さまざまな観光名所があります。

<黒部ダムの特徴と観光放水の比較>

項目黒部ダム黒部ダム観光放水
目的水力発電観光
放水量平均10t/秒最大約10t/秒
放水時間通年4月下旬~11月中旬の毎日
放水場所ダム下流ダム下流
見どころ雄大な水量迫力満点の放水

<黒部ダムへのアクセス>

黒部ダムへのアクセスは、立山黒部アルペンルートを利用するのが一般的です。立山黒部アルペンルートは、富山県と長野県を結ぶ山岳観光道路であり、バス、ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスなどを乗り継いで移動することができます。

<黒部ダムの入場料金>

黒部ダムへの入場料は、大人600円、子供300円です。

黒部ダムの巨大さ

黒部ダムは、富山県にある黒部峡谷に建設された日本を代表する巨大ダムです。
その規模は、高さ186m、幅492m、総貯水量は2億300万立方メートルと日本最大級を誇ります。建設当時は世界一の高さだったこともあり、その雄大な姿は多くの観光客を魅了しています。

黒部ダムの巨大さを示す例として、ダムの建設に使用されたコンクリートの量は、東京ドーム約20個分にも及びます。また、ダムの頂上までは、約1時間30分かけて登る登山道が整備されており、そこから見渡す黒部峡谷の景色は圧巻です。

この規模のダム建設は容易ではなく、総工費370億円、延べ4400万人もの人々が携わり、7年もの歳月を費やして完成しました。建設中には93人もの命が失われ、彼らの功績は黒部ダムの碑に刻まれています。

黒部ダムは、単に観光スポットとしてだけではなく、水力発電や治水などの重要な役割も担っています。その巨大さゆえの迫力と、自然の雄大さとともに、建設に携わった人々の努力を思い起こさせてくれる場所です。

黒部ダムへのアクセス方法

公共交通機関を利用する場合

1. 東京・名古屋方面からのアクセス

東京からのルート:

  1. 新幹線: 東京駅から北陸新幹線で「長野駅」へ。
  2. 特急バス: 長野駅からアルピコ交通の特急バスで「扇沢駅」へ(約1時間40分)。

名古屋からのルート:

  1. 特急列車: 名古屋駅からJR特急「しなの」で「松本駅」へ。
  2. JR大糸線: 松本駅からJR大糸線で「信濃大町駅」へ。
  3. 特急バス: 信濃大町駅からアルピコ交通の特急バスで「扇沢駅」へ(約40分)。

2. 扇沢駅から黒部ダムへ

  1. 関電トンネル電気バス: 扇沢駅から関電トンネル電気バスで「黒部ダム駅」へ(約16分)。
  2. 徒歩: 黒部ダム駅から徒歩で黒部ダム展望台まで(約15分)。

自家用車を利用する場合

1. 扇沢駅までのアクセス

東京からのルート:

  1. 中央自動車道: 東京から中央自動車道を利用し、「安曇野IC」で降ります。
  2. 一般道: 安曇野ICから一般道を通り、国道147号・148号経由で「扇沢駅」へ(所要時間約1時間30分)。

名古屋からのルート:

  1. 中央自動車道: 名古屋から中央自動車道を利用し、「安曇野IC」で降り、「扇沢駅」へ。
  2. 一般道: 安曇野ICから一般道を通り、国道147号・148号経由で「扇沢駅」へ(所要時間約1時間30分)。

2. 扇沢駅の駐車場

  • 扇沢駅: 扇沢駅には駐車場があり、車を停めてから公共交通機関(関電トンネル電気バス)で「黒部ダム駅」(約16分)に向かうことになります。

注意点

  • 季節: 黒部ダム周辺は冬季に閉鎖されるため、訪問前に公式サイトなどで最新情報を確認してください。
  • 天候: 山間部のため、天候が変わりやすく、雨具や防寒具を準備しておくと良いでしょう。

関電トンネル電気バスの料金

  • 大人(片道): 2,600円
  • 小人(片道): 1,300円

往復料金

  • 大人(往復): 4,600円
  • 小人(往復): 2,300円

所要時間

  • 扇沢駅から黒部ダム駅までの所要時間は約16分です。

黒部ダムの建設過程

黒部ダムは、日本を代表する大規模なダムの一つです。その建設は、1932年に計画が始まり、1963年に完成しました。建設には7年もの歳月を要し、多くの困難を伴った壮大なプロジェクトでした。

黒部ダムの建設で最も困難だったのは、その立地です。ダムは、北アルプスの険しい山岳地帯にあるため、資材の輸送や作業員の移動に苦労しました。また、ダム建設に伴い、トンネルや発電所などの関連施設も建設する必要があり、膨大な工事が行われました。

黒部ダムの建設過程には、様々な技術が導入されました。例えば、建設には当時世界最長のベルトコンベアーが使用され、資材の輸送を効率化しました。また、ダム本体のコンクリート打設には、独自の技術が開発されました。この技術により、高品質なコンクリートを効率的に打設することが可能となり、ダムの安全性と耐久性を高めることに貢献しました。

黒部ダムは、日本を代表する技術力の結晶であり、その建設過程には多くの苦労と工夫がありました。その歴史と技術を学ぶことで、私たちの生活を支えるインフラの大切さを改めて認識することができます。

黒部ダムの施設と設備

黒部ダムは、発電所や観光施設など様々な施設と設備を備えています。

発電所は、日本最大の揚水発電所として知られています。発電所は、下部ダムと上部ダムの間にあり、電力需要の高い時間帯に下部ダムから上部ダムに水を汲み上げ、需要が低い時間帯に上部ダムから下部ダムに放水して発電を行っています。

黒部ダムには、3つの展望台があります。ダム展望台、黒部ダムレストハウス展望台、そして黒部ダム新展望広場・レインボーテラスです。それぞれ異なる角度からダムやダム湖の景色を楽しむことができます。

黒部ダムの3つの展望台

黒部ダムの観光名所

黒部ダム新展望広場の魅力

黒部ダム新展望広場は、2018年にオープンした新しい展望スポットです。地上220mの高さから黒部ダムやダム湖を一望できるだけでなく、足元のガラス床から下をのぞき込むこともできるスリル満点の展望台です。

新展望広場には、他にもいくつかの魅力的なポイントがあります。

  • 360度の大パノラマ:新展望広場からは、黒部ダムやダム湖だけでなく、周辺の山々や日本海まで見渡すことができます。
  • 足元のガラス床:新展望広場は一部がガラス床になっており、下をのぞき込むと足がすくむような感覚を味わうことができます。
  • 黒部ダムの放水を見学できる:新展望広場からは、黒部ダムの放水を見学することができます。放水は迫力満点で、黒部ダムの偉大さを体感することができます。
  • カフェ&レストランがある:新展望広場には、カフェ&レストランがあり、軽食やドリンクを楽しむことができます。

新展望広場は、黒部ダムを訪れた際にはぜひ立ち寄りたいスポットです。

黒部ダム湖畔の散策コース

黒部ダム湖畔には、いくつかの散策コースが整備されており、それぞれ違った景色を楽しむことができます。

黒部ダム湖畔の散歩コース

周遊コースは、ダム湖を一周する約4kmのコースです。ダムの雄大な姿を眺めながら、湖の静けさや自然の美しさを感じることができます。コースは比較的平坦で歩きやすく、お子様連れでも安心して楽しめます。

展望台コースは、ダム湖を一望できる展望台を目指す約1.5kmのコースです。展望台からは、黒部ダムの全貌や周りの山々の大パノラマを一望できます。少し登り坂がありますが、その分景色は絶景です。

親水広場コースは、ダム湖のほとりにある親水広場を目指す約0.5kmのコースです。親水広場では、水遊びや釣りを楽しむことができます。また、ダム湖にかかる吊り橋を渡ることもでき、スリル満点です。

他にも、黒部ダム周辺には様々な散策コースが整備されています。

例えば、ダム建設の歴史を学ぶことができる「建設史遊歩道」や、ダムの仕組みを学べる「ダム見学トンネル」などがあります。

散策コースはそれぞれ違った魅力があり、自分の体力や時間に合わせて選ぶことができます。黒部ダムを訪れた際は、ぜひ散策コースを歩いて、雄大な自然とダムの素晴らしさを体感してみてください。

迫力満点の観光放水

黒部ダムの見どころの一つが、迫力満点の観光放水です。

放水時間は4月26日から11月30日までの毎日で、午前10時と午後2時の2回行われています。放水口から勢いよく水が流れ落ちる光景は圧巻であり、その水量は毎秒10トンにも達します。放水の様子はダム展望台やレインボーテラスから見ることができ、大自然のパワーを肌で感じることができます。

黒部ダムには、ダムの全貌を見渡すことができるダム展望台と、ダム湖の美しい景色を眺めることができるレインボーテラスが設置されています。

ダム展望台は標高1,470mの場所にあり、そこから見下ろすダム湖の雄大な景色は一見の価値があります。レインボーテラスはダム湖畔にあり、ダム湖と周辺の山々の景色を一望することができます。また、レインボーテラスには足湯もあり、ダム湖を見ながら足を温めることができます。

レインボーテラスからの眺め

観光放水の水量と時間

毎日1回(11:00〜11:15)に開催される観光放水では、約10t/秒もの水が約350mの高さから豪快に放水されます。放水される水量は、ダムの貯水状況や天候によって変動する場合がありますが、いずれにしてもその圧倒的な水量と迫力は圧巻です。

放水時間には、多くの人々が集まり、歓声を上げながらカメラやスマートフォンで撮影を楽しむ姿が見られます。

観光放水は、黒部ダムの観光名所の中でも特に人気が高く、ダムの雄大さと自然の力強さを実感できる貴重な機会となっています。黒部ダムを訪れた際は、ぜひこの見どころ満載のイベントを見逃さないようにしましょう。

黒部ダム観光なら、老舗旅館「生地温泉たなかや」でゆったり宿泊!

黒部ダムの観光にお越しの際は、ぜひ「生地温泉たなかや」にお泊りください。
創業明治44年の老舗旅館・たなかやは、富山湾の新鮮な海の幸を使った料理、上杉謙信ゆかりの温泉、風情ある和室で「いのちの洗濯」を体感していただける宿です。黒部ダムや富山の観光を存分に楽しんだ後は、生地温泉たなかやでゆっくりと旅の疲れを癒してください。

【生地温泉たなかや】
~ほかほかのお魚料理と霊泉で、いのちの洗濯ができる宿~

●公式サイト
https://ikujionsen.com/

●旅館の特徴
上杉謙信ゆかりの霊泉: 上杉謙信が発見したとされる伝説の温泉で、心身を癒します。
富山湾の旬の魚料理: 地元の新鮮な魚介類を使った、職人の極上料理を堪能できます。
五千坪の庭園: 自然に囲まれた静かな宿で、喧騒を忘れてゆっくりと過ごせます。

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