【富山県】【鱒寿司(ますずし)】とは?発祥・由来・歴史・食べ方を解説

コラム

富山を代表する郷土料理「ます寿し」。
この記事では、以下6つの情報をもとに、ます寿しの魅力を余すことなくお伝えします。富山旅行の計画や、お土産選びにお役立てください。

富山の郷土料理「ますのすし」

富山名物『ます寿し』の魅力を知るのに必要な6つの情報

富山県の名物である「ます寿司」は、鱒の切り身を酢飯で包んだ郷土料理です。その歴史は古く、江戸時代後期に誕生したと言われています。当時は、保存性の高い食べ物として重宝され、旅のお供や贈答品として親しまれていました。

現在でも、富山県内には多くの「ます寿司」専門店があり、それぞれ独自の製法で伝統の味を守り続けています。

ぜひ、富山を訪れた際には、伝統の味を受け継ぐ「ます寿司」を堪能してみてください。

富山名物『ます寿し』の特徴とは?

  • 伝統的な製法:伝統的な製法では、新鮮な鱒を塩漬けした後、酢飯で包んで杉の桶に詰めて押し固めます。この製法により、鱒の旨味を凝縮させるとともに、日持ちがする寿司となっています。
  • 独特の風味:ます寿しの独特の風味は、鱒の塩漬けと酢飯の酸味のバランスによるものです。また、杉の桶の香りが移ることで、ほんのりとした木の香りが感じられます。
  • 食感:ます寿しの食感は、鱒の身が柔らかく、酢飯がほどよく締まっていることで、歯ごたえが良く食べ応えがあります。
  • 保存性が高い:ます寿しは、塩漬けと押し固める製法により、保存性が高いことが特徴です。常温でも数日保存することができ、お土産にも最適です。
  • 様々なバリエーション:ます寿しには、さまざまなバリエーションがあります。鱒の代わりに鮭やぶりを使うものや、酢飯に昆布や椎茸を入れるものなど、各店独自の工夫が凝らされています。

ます寿しは富山を代表する郷土料理であり、その独特の風味と食感が多くの人々に愛されています。

鱒寿司とは?その歴史と由来を解説

この「ます寿司」一体いつ、どのように誕生したのでしょうか。その歴史は古く、室町時代末期にまで遡ります。当時、富山湾で獲れた鱒を保存するために酢が使われており、これが「ます寿司」の原型となったと言われています。

戦国時代には、上杉謙信が戦の際に携行していたとの記録も残っており、携行食として重宝されていたことが窺えます。その後、江戸時代には富山藩のおもてなし料理として振舞われ、次第に庶民にも広がっていったとされています。

明治時代には駅弁として販売されるようになり、富山名物として全国に知られるようになりました。現在では、伝統的な製法を守りつつも、様々な工夫を凝らした「ます寿司」が販売されており、富山を代表する食文化として親しまれています。

熟練の職人技が生み出す『ます寿し』の美味しさ

サクラマスを酢漬けにしてご飯に詰めた押し寿司であるます寿しは、富山県を代表する郷土料理です。その美味しさは、熟練の職人技によって生み出されます。

まず、サクラマスは鮮度が重要です。産卵のために川を遡上する前の、脂の乗った時期のものが使われます。職人は、目利きによって最高の状態のサクラマスを選びます。

次に、サクラマスを丁寧に捌き、酢に漬けます。酢の加減、漬ける時間などは職人の経験と勘によって調整されます。

ご飯にもこだわりがあります。富山県産のコシヒカリを、酢と砂糖で甘酸っぱく炊き上げます。

そして、サクラマスとご飯を交互に重ねて、押し型に入れて圧力をかけます。この工程で、ます寿し独特のしっとりとした食感が生まれます。

熟練の職人は、これらの工程を丁寧に、かつ正確に行うことで、美味しいます寿しを作り上げています。

店舗ごとに異なる『ます寿し』の味わい

富山県の名物である『ます寿し』は、店舗によって味が異なるのが特徴です。

それぞれのお店が独自の製法やこだわりを持って作っているため、味わいも千差万別。同じ『ます寿し』でも、お店によって食感や風味、見た目が異なるのは、まさに職人技の賜物と言えるでしょう。

主な違いは以下の通りです。

  • 塩加減: 店舗によって塩加減が異なるため、塩気が強めのものから、あっさりとしたものまで様々です。
  • 酢の風味: 酢の風味も店によって異なります。強い酸味を持つものから、まろやかなものまで、好みに合わせて選ぶことができます。
  • 鱒の漬け込み期間: 鱒の漬け込み期間も店によって異なり、短期間で漬け込んだものはあっさりとした味わいで、長期間漬け込んだものは濃厚な味わいです。
  • 鱒の大きさ: 使用する鱒の大きさも店によって異なります。大きな鱒を使用したものは、食べ応えがあり、小さな鱒を使用したものは、繊細な味わいです。
  • 具材: 一部の店舗では、鱒以外にも様々な具材を使用しています。例えば、いくらや椎茸、昆布などを加えることで、より複雑で奥深い味わいを楽しめます。

この他にも、店舗によって様々な違いがあります。ぜひ、富山県を訪れた際には、様々な『ます寿し』を食べ比べて、お気に入りの味を見つけてみてください。

●地元民おすすめ!本当に旨い「ますの寿司」をふぉとやまライターに聞いてみた
https://www.info-toyama.com/articles/photoyama-masu

●富山名産〝ますの寿司〟老舗19店舗の味わいチャートを作成してみた
https://www.freenavi.co.jp/article/14611

『ます寿し』を美味しく食べるコツ

『ます寿し』を美味しく食べるコツをいくつかご紹介します。

●『ます寿し』は、切り分けて食べるのが一般的です。包丁を少し濡らしながら切ると、崩れずにきれいに切ることができます。

●『ます寿し』には、お好みで薬味を添えても美味しくいただけます。一般的な薬味としては、ガリ、わさび、生姜などがあります。

●『ます寿し』は、お茶と一緒に楽しむのがおすすめです。緑茶やほうじ茶など、さっぱりとしたお茶が相性抜群です。

以上のポイントを参考に、『ます寿し』を存分にお楽しみください。

『ます寿し』の作り方を現地で体験しよう!

富山の伝統的な郷土料理『ます寿し』の醍醐味は、何といってもその製法にあります。鱒の旨味を最大限に引き出すため、熟練の職人が一つ一つ丁寧に手作業で仕上げています。

『ます寿し』は、まず新鮮な鱒を三枚におろし、骨を取り除きます。その後、酢と塩で締めた鱒を、特製の酢飯と合わせて木枠に詰めていきます。木枠に詰めた『ます寿し』は、重石を乗せて数日間熟成させることで、独特の風味と食感が生まれます。

『ます寿し』の美味しさの秘訣は、新鮮な鱒と酢飯の絶妙なバランスにあります。酢飯には、富山湾で獲れた新鮮な魚介類から抽出した旨味成分がたっぷりと含まれており、鱒の旨味と絶妙に調和しています。

また、『ます寿し』は保存性にも優れているため、お土産としても人気が高く、富山を訪れた際にはぜひ味わっていただきたい一品です。

★ます寿司作りが体験できるスポットはこちら!

●ますのすし本舗 源(富山市)
https://www.minamoto.co.jp/museum/part/experience

吉田屋鱒寿し本舗(富山市)
https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000197539/activity/l000052D34

平ら寿司本舗(南砺市)
https://www.kkday.com/ja/product/165672

ますずしを堪能したら、老舗旅館「生地温泉たなかや」で富山を満喫!

富山名物のますずしを堪能したら、ぜひ「生地温泉たなかや」にお立ち寄りください。
創業明治44年の老舗旅館・たなかやは、富山湾の新鮮な海の幸を使った料理、上杉謙信ゆかりの温泉、風情ある和室で「いのちの洗濯」を体感していただける宿です。ますずしや富山の観光を存分に楽しんだ後は、生地温泉たなかやでゆっくりと旅の疲れを癒してください。

【生地温泉たなかや】
~ほかほかのお魚料理と霊泉で、いのちの洗濯ができる宿~

●公式サイト
https://ikujionsen.com/

●旅館の特徴
上杉謙信ゆかりの霊泉: 上杉謙信が発見したとされる伝説の温泉で、心身を癒します。
富山湾の旬の魚料理: 地元の新鮮な魚介類を使った、職人の極上料理を堪能できます。
五千坪の庭園: 自然に囲まれた静かな宿で、喧騒を忘れてゆっくりと過ごせます。

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