春の富山といえば、地元の山から届く新鮮な山菜。栄養価が高く、香り豊かな山菜は、和食の世界でも欠かせない季節の味覚です。
この記事では、「山菜とは何か」「いつが旬なのか」「代表的な山菜の特徴と調理法」などを丁寧に解説しつつ、当館「生地温泉たなかや」で味わえる山菜料理についてもご紹介します。
山菜とは?日本の自然が育んだ春の恵み
山菜とは、野山に自然に自生する植物のうち、食用になるものの総称です。一般的には春に旬を迎えることから「春の味覚」とも称され、ふきのとう、タラの芽、こごみ、ウド、わらびなどが代表的です。
独特のほろ苦さや香りがあり、古来から日本人の食文化に根付いてきました。
縄文時代にはすでに山菜を食べていたとされ、万葉集にもワラビやセリが登場しています。江戸時代の飢饉時にも、人々の命をつないだ貴重な食材でした。山菜はまさに「山の神の授かりもの」であり、自然と共に生きてきた日本人の知恵と暮らしを今に伝えています。
山菜の旬はいつ?4~5月が美味しい理由
山菜の多くは3月から5月にかけてが旬ですが、4月下旬から5月中旬は種類・香り・旨味のバランスが特に優れた時期です。
- タラの芽(3〜4月):天ぷらの定番。ほのかな苦味と柔らかさが特徴。
- こごみ(4〜5月):アクが少なく、和え物やお浸しに向いています。
- うど(3〜5月):シャキシャキ食感と爽やかな香り。酢の物や和え物に。
- せり(2〜4月):春の七草のひとつ。香りがよく、炒め物やお浸しに最適。
- わらび(4〜6月):アク抜きが必要ですが、煮物やお浸しで絶品。
山菜の栄養価と魅力
山菜は野草ならではの生命力にあふれ、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富。独特の苦味はポリフェノールや植物性アルカロイドによるもので、抗酸化作用が期待される成分です。
また、春の山菜は冬の間にたまった老廃物の排出を助け、体を内側から整える「デトックス食材」としても注目されています。
山菜の代表的な料理と調理のコツ
山菜は下処理さえしっかり行えば、家庭でも手軽に楽しめます。
- 山菜ご飯:山菜の香りがご飯に染み込み、春の風味たっぷり。
- 天ぷら:タラの芽やこごみは揚げたてが絶品。
- おひたし・和え物:アク抜き後にさっと茹でて。ごま和えやポン酢が相性抜群。
- 煮物・汁物:うま味が染み出し、和食の基本だしと好相性。
ワラビのあく抜きと保存|基本の下処理でおいしく食す
ワラビには天然毒「プタキロサイド」が含まれており、安全に食べるためには丁寧なあく抜きが必要です。ここでは、ワラビ生産量日本一の山形県で伝わる、食用重曹を使った方法をご紹介します。
<用意するもの>
- 生ワラビ:400g
- 水:ワラビ全体が浸かる量
- 食用重曹(炭酸水素ナトリウム):大さじ1
<あく抜きの手順>
- ワラビの穂先を取り除き、平らな容器に並べます。
- 上から重曹を均等に振りかけます。
- 沸騰したお湯をワラビ全体が浸かる程度まで注ぎ、落としぶたをして一晩(約8時間)おきます。
- 翌日、黒っぽいアクを流すように水を入れ替えながら、20分ほどさらします。水が澄んできたら完了です。
※重曹の代わりに木灰を使う方法もあり、より風味よく仕上がるとされています。
<保存のコツ> あく抜き後のワラビは、すぐに調理しない場合、きれいな水に浸したまま冷蔵庫で保存します。水は毎日替えれば、1週間程度日持ちします。調理前には再度軽く水にさらしてから使いましょう。

【5月が旬】山菜を堪能するなら生地温泉たなかやで!
当館「生地温泉たなかや」では、5月は会席料理に山菜を多く取れております。山菜のおひたしや天ぷら、山菜入りの炊き込み御飯など…
春の野趣あふれる味わいを、ぜひご体感ください。

富山で味わうべき理由とは?
富山県は標高差が大きく、清らかな雪解け水と豊かな自然に恵まれた土地。山と海の距離が近いため、新鮮な山菜が短時間で料理人の手に渡り、そのまま活きた味として提供できるのが魅力です。
生地温泉たなかやでは、地元の採れたて山菜を丁寧に調理し、春の訪れを五感で楽しんでいただけるおもてなしをご用意しております。
まとめ|富山の春を味わうなら「山菜」が旬!
山菜は、春の短い期間しか味わえない特別な恵み。栄養豊富で香り高く、五感を刺激する自然のごちそうです。
5月の当館の会席料理は、晩春の富山を堪能する絶好の機会。ぜひ旬の味覚と自然の息吹を感じに、生地温泉たなかやへお越しください。
【生地温泉たなかや】
~ほかほかのお魚料理と霊泉で、いのちの洗濯ができる宿~

●公式サイト
https://ikujionsen.com/
●旅館の特徴
上杉謙信ゆかりの霊泉: 上杉謙信が発見したとされる伝説の温泉で、心身を癒します。
富山湾の旬の魚料理: 地元の新鮮な魚介類を使った、職人の極上料理を堪能できます。
五千坪の庭園: 自然に囲まれた静かな宿で、喧騒を忘れてゆっくりと過ごせます。
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