【若女将日記】女将から障子張りを学んだ日

たなかや日記

女将がスタッフみんなに障子張りの指導をしてくれました。

当館では、障子のメンテナンスいつも同じメンバーで行っておりました。
今まで、のり付け以外の作業(紙の貼りつけやカット)はベテランスタッフにしかできない!と思い込んでいたからです。

しかし最近不意に
「そうだ、ベテランスタッフにもビギナー時代があったんだ」
という、誰がどう考えても当たり前のことに気がつき、(思い込みって恐ろしいですね)女将に障子張り大教室を開催してもらう事にしました。

「最初から完璧にこなそうとしない」
「でも、防げる失敗は防げるように、細かいところまで徹底して教える」
という女将の教育の主軸に沿って指導しながら実践すること数十分。

驚異のスピードでスタッフみんな技術を吸収していき、「みんな私よりもみるみる上手くなっていく!!」と、私のくだらないプライドは崩壊の危機に瀕し、
気づけば
「み、みんな~?そ、そんなに急いでやらなくてもいいんだよ~???」
と惨めな声がけをしていました。

女将が昔から
「建物は古いけどさ、畳と障子は綺麗にしようね。
特に障子は、人が手をかければ美しさを保てるものだから。
それがお客様への誠意だからね。」と私に教えてくれました。

建物や設備が古くても、人の手で大切に守っていけるものは沢山あります。

女将がそれを徹底できるのは、
常にその先にあるお客様の存在を意識し、
宿の未来を見据える強い想いがあるからなのだろうなぁと、

シワひとつないピーンと張った障子紙を眺めながら、そんなことを考えたのでした。

技術と一緒に、女将の心を受け継いだ一日になりました。

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