白鳩に導かれし、
謙信公と霊泉の物語
戦国の世、越後の龍と謳われた上杉謙信公(当時の名は長尾景虎)が、この地で脚気を患い、危篤に陥ったことから物語は始まります。
家臣たちは霊験あらたかな新治神社に祈りを捧げます。するとその夜、謙信公の枕元に白髪の老人が立ち、こう告げました。『白鳩に従い、その鳩が杖に止まった地を打てば霊泉湧き出でん。それで身を清めれば、病は必ず癒えるであろう』と。
翌朝、夢のお告げは現実となり、湧き出た清水は謙信公の病を数ヶ月のうちにすっかり癒したと伝えられています。
大変喜ばれた謙信公は、感謝のしるしとして自らの手で松を植え、その地は霊泉地として知られるようになりました。時は流れ、一度は途絶えたこの伝説の湯を、明治四十四年、当館の初代・田中菊次郎が『生地温泉』として再興いたしました。
私たちが守り続けるこの湯は、謙信公の物語とともに、今も人々を癒し続けています。