いつも生地温泉たなかやをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。若女将です。
このたび、当館の新しい試みとして、音声番組「おさかなラジオ」をスタートいたしました。 当館の料理長であり、自ら船を出して富山湾の魚を釣る若旦那と、聞き手役の私(若女将)が、富山の海の魅力についてゆるやかにおしゃべりする数分間の小さなラジオです。
私たちがこのラジオを始めた一番の理由は、お客様に「お魚の裏側にある物語」を知っていただきたいからです。 生地の海はどんなところで、料理長はどんな思いで命と向き合い、魚を獲っているのか。そのリアルな背景を知っていただくことで、当館でのお食事がさらに楽しく、味わい深いものになるような番組にしたいという想いがあります。
また、情報が目まぐるしく消費されていく時代だからこそ、海に向き合う若旦那の飾らない想いや、季節ごとに移ろう富山湾の姿を、ありのままの「生の声」で残していきたいという思いもあります。
また、音を出せない環境にいらっしゃる方や、ご自身のペースで活字を楽しみたい方など、どなたにも心地よくお楽しみいただけるよう、ブログには【読むラジオ】として、お話しした内容をすべて書き残すことにしました。
たなかや若旦那の「おさかなラジオ」。
耳でも文字でも、お好きな方で気軽にお楽しみいただければ幸いです。
以下は、第1回の全記録です。
第1回収録記録「生地の海と、今の時期のお魚」
港からわずか200mで水深100m?生地の海が特別な理由
まずは「生地(いくじ)の海ってどんなところ?」という話題からスタートしました。 富山湾全体が急激に深くなる地形をしていますが、生地の海は特にその特徴が顕著に表れています。
若旦那:「漁港から出てすぐ、船で200mくらい進むともう水深が100mくらいあるんですね。これって魚津や入善では見られない地形です。だから漁港からすぐのところで、のどぐろやアラといった2大高級魚が普通に釣れるんです」
のどぐろやアラは「中深海」と呼ばれる水深150m〜300mの深い海に生息する魚ですが、生地では漁場が近いため、100m〜150mの深さですぐに釣れるそうです。
岸から投げて高級魚が釣れる「オカッパリ」
地形が急深であることは、船に乗らない釣りにも影響を与えています。
若旦那:「岸から仕掛けをえいって投げて釣るのを『オカッパリ』と言うんですが、生地ではその投げ釣りでアマダイが釣れることもあります」
アマダイは本来、水深40m〜120mの砂地に生息しており、浅いところでは釣れない魚です。それが岸から狙えてしまうほど、生地の海は急に深くなっていることがよく分かります。
出世魚の成長と、ダイナミックな「泳がせ釣り」
今の時期に獲れるお魚についても聞きました。今は餌を求めて移動する「回遊魚」が回ってきているそうです。
若旦那:「生地ではブリの一番最初の呼び名を『ツバイソ』と言います。それが育って『フクラギ』になり、その次が『ガンド』。今はガンドまで釣れています。3週間前は自分の船でブリも釣れました」
若旦那は、生きたままの小魚を海に沈めて泳がせ、それに食いつくのを待つ「泳がせ釣り」というダイナミックな方法で大物を狙っています。小魚を餌にする「フィッシュイーター」と呼ばれるブリ、ヒラマサ、シイラなどが釣れるほか、少し沖では1キロ弱の良いサイズのアオリイカも獲れているそうです。
たなかやの食卓に並ぶお料理
釣れた新鮮なお魚は、もちろん当館のお料理としてお出ししています。 ガンドやヒラマサはお刺身にしたり、朝食の「なめろう」として登場することも。お魚の背景を知ると、お食事の時間がさらに楽しみになりますね。
若女将:「おさかなラジオ、お相手は進行の若女将と……ここで若旦那でしたって言って」
若旦那:「若旦那でした」
不慣れなエンディングとなりましたが、このような形でのんびりと更新してまいります。
▼ 第1回の音声はこちらからお聴きいただけます(お好きなアプリをお選びください)
https://ikujionsencom.taplink.bio/
生地温泉たなかやのご案内
富山県黒部市にひっそりと佇む一軒宿「生地温泉たなかや」では、若旦那が自ら釣り上げた新鮮な海の幸と、名水で仕立てたお料理をご用意しております。静かな自然の中で、日々の疲れを癒す「いのちの洗濯」にいらしてみませんか。

アクセス情報
あいの風とやま鉄道「生地駅」より車で約5分。 北陸新幹線「黒部宇奈月温泉駅」より車で約15分。 (※送迎も承っております。詳細はお問い合わせください)
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公式ホームページ:https://ikujionsen.com/

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